ケアマネージャー資格取得までの流れ

1.ケアマネージャー試験に申込む(7月~8月頃)

解説者

例年、6月頃にケアマネージャー試験の受験要項が, 都道府県庁や試験実施団体、保健所、市町村役所、社会福祉協議会、医師会、看護師会などで配布されます。 受験申込期間は、例年7~8月の約1ヶ月間となっています。

ケアマネージャー試験の受験を申込む際には、「資格証明書」や「実務経験証明書」などの書類を提出しなければなりません。 同時に受験免除分野に関する書類も提出します。 不備があった場合のことを考えて、申込みはなるべく早めに行きましょう。

全国の問い合わせ先の一覧や受験資格についてはこちらを参考にして下さい。

全国のケアマネージャー問い合わせ先

受験資格についてはこちらから

ケアマネージャー試験を受けるには受験料がかかります。受験料は都道府県によって若干差がありますが8,000円から9000円程度です。「一部の県で領収証紙での支払い」と表示されてる場合がありますが、大抵は銀行や庁舎の窓口で購入できますので、あらかじめネットで「~県 領収証紙」などのキーワードで調べておきましょう。

受験票申込みが受理されると、受験票が送られてきます。 受験票が送られてくるのは、試験の約1週間前です。けっこう直前に送られてきますので、不安な方は各都道府県に問い合わせましょう。

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2.ケアマネージャー試験を受ける

講師のイラスト

ケアマネージャーの試験は正式には「介護支援専門員実務研修受講試験」と言います。4番の「実務研修」を受けるための試験という事ですね。受かっても実務研修を受けなければケアマネにはなれない意味合いを感じてしまいます。

介護支援専門員実務研修受講試験の実施日は通常10月の下旬の日曜日に行われます。会場は近くの大学などの施設を利用する場合が多く、本番になって焦らないように1度くらいは下見しましょう。ちなみに試験会場は受験資格に該当する業務や職種に従事している人は、その勤務先のある場所の管轄試験会場で受験します。それらに従事していない人は、居住している場所の管轄試験会場で受験となります。自身で選択はできません。

試験日は全国共通で例年10月下旬の日曜日に行われます。

3.合格発表

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近年は11月下旬に合格発表があります。テストの結果と合格点も送られて来ます。合格点や回答はネットでも公開されます。 試験に合格した人は、実務研修の案内が来ます。

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4.実務研修

ケアマネージャーの実務研修の時間は合計35時間以上で、原則としてケアマネージャー試験終了後1年以内に受けることになっています。

実務研修の実施方法は、2分割法(前期講義・実習・後期講義)と3分割法(前期講義・実習・中期講義・実習・後期講義)があり都道府県によって違います。

5.研修修了証明書交付と名簿登録、主任研修

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実務研修が修了すると、研修修了証明書が交付されます。 その後、名簿登録が行われ、介護支援専門員証が交付されます。

有効期限は5年間で、有効期限が切れたら介護支援専門員再研修を受講します。こういった研修はケアマネに従事した後もあり、主任介護支援専門員になるには、専門研修課程Ⅰと専門研修課程Ⅱを受講するなどケアマネになってからも研修はあります。

申し込み期間や、受験要項、実務研修については各都道府県に問い合わせましょう。

ケアマネ試験要項問い合わせ一覧

ケアマネージャーの資格は転職、再就職に有利

居宅介護支援業者などには一定人数のケアマネージャーを置くことが義務付けられていますが、2006年の介護保険法改正から一人のケアマネージャーが担当できる人数が減り、ケアマネージャーの資格は社会的ニーズが高まっています。

取得すれば就職・転職や結婚、出産後の再就職も有利になります。仕事の幅が大きく広がり、キャリアアップにつながります!

合格体験記などを読んでるとケアマネージャーを目指した切っ掛けは「その時の仕事場の環境が最悪だったから転職したくて。」とか「自身の職場のケアマネが最悪だったから、私がプランを立てた方がいいと思って」といったことが受験する切っ掛けというのをたまに見ます。そういったことが切っ掛けでもいいと思いますし、そういう人の方ががんばれるんだな、とも思いました。

そういった合格者の声からもケアマネージャーになったらやはり転職ができたり、仕事のニーズがあることがわかります。