【2024年(令和6年)最新】ケアマネ試験の合格率は意外と低い?理由や勉強法も解説!

ケアマネ試験の合格率と合格ライン

ケアマネージャー試験の合格率は、例年10〜20%程度と介護系資格の中でも低く、難関とされています。
それでは以下の4つについて詳しく解説していきます。

  • ◯ 全体合格率
  • ◯ 職種別合格率
  • ◯ 県別合格率
  • ◯ 合格ライン

全体合格率

2024年の第27回試験の合格率は32.1%で、受験者数は53,699名、合格者数は17,228名でした。
直近5年間(令和2〜6年)の平均合格率は22.7%、平均受験者数53,061人、平均合格者数12,052人です。
全ての回(第1〜27回)の合格率は以下の通りです。

第1回〜第27回全体合格者数・合格率

年度(回) 受験者数 合格者数 合格率
令和6年(第27回) 53,699人 17,228人 32.1%
令和5年(第26回) 56,494人 11,844人 21.0%
令和4年(第25回) 54,406人 10,328人 19.0%
令和3年(第24回) 54,290人 12,662人 23.3%
令和2年(第23回) 46,415人 8,200人 17.7%
令和元年(第22回) 41,049人 8,018人 19.5%
平成30年(第21回) 49,332人 4,990人 10.1%
平成29年(第20回) 131,560人 28,233人 21.5%
平成28年(第19回) 124,585人 16,281人 13.1%
平成27年(第18回) 134,539人 20,924人 15.6%
平成26年(第17回) 174,974人 33,539人 19.2%
平成25年(第16回) 144,397人 22,331人 15.5%
平成24年(第15回) 146,586人 27,905人 19.0%
平成23年(第14回) 145,564人 22,239人 15.3%
平成22年(第13回) 139,959人 28,703人 20.5%
平成21年(第12回) 140,277人 29,485人 21.0%
平成20年(第11回) 133,072人 28,990人 21.8%
平成19年(第10回) 139,006人 28,391人 22.8%
平成18年(第9回) 138,262人 28,391人 20.5%
平成17年(第8回) 136,030人 34,813人 25.6%
平成16年(第7回) 124,791人 91,269人 44.1%
平成15年(第6回) 112,961人 34,634人 30.7%
平成14年(第5回) 96,207人 29,508人 30.7%
平成13年(第4回) 92,735人 32,560人 35.1%
平成12年(第3回) 128,153人 43,864人 34.2%
平成11年(第2回) 166,117人 68,090人 41.2%
平成10年(第1回) 207,080人 91,269人 44.1%

2018年に受験資格が厳格化された結果、2018年以降の受験者数・合格者数が大幅に減少しています。
令和元年(第22回)については、10月13日開催分と3月8日開催分を合算して掲載しています。

職種別合格者数

過去の職業別合格者数を見ると看護士・准看護師の割合が高い傾向にありましたが、近年は介護福祉士の合格者数が増加傾向にあります。
全ての回(第1〜27回)合計の職種別合格者数は以下の通りです。

第1回〜第27回職業別合格者数

職業 合格者数
介護福祉士 348,748人
看護師、准看護師 179,526人
相談援助業務等従事者 79,856人
社会福祉士 49,543人
保健師 28,944人
薬剤師 20,903人
医師 15,463人
理学療法士 19,417人
栄養士・管理栄養士 14,437人
歯科衛生士 12,282人
作業療法士 11,199人
あん摩マッサージ・指圧師・はり師・きゅう師 10,015人
精神保健福祉士 6,528人
柔道整復師 5,286人
歯科医師 4,001人
助産師 2,065人
言語聴覚士 1,614人
視能訓練士 263人
義肢装具士 160人

 

解説者

介護福祉士の次のステップとしてケアマネージャーの資格取得を望む方が多いようです。

県別合格率

  • 1〜27回 県別合格者数合計
  • 合格者数上位
  • 1.東京都     67,697人
  • 2.大阪府     57,684人
  • 3.神奈川     44,579人
  • 合格者数下位
  • 1.鳥取県     4,524人
  • 2.山梨県     5,190人
  • 3.佐賀県     5,625人

県別に毎年合格率が低い県も高い県も例年同じ傾向にあることから県別に合格基準を決めてるのでは?などと言われたりしますが、点数が送られてくるためそのようなことはないと思います。
ただ必要なケアマネの全体人数は出し、試験の質は落とさない為の最低点設置にはなっているとも予想できます。

受験者数の多い県は合格者数も多いのは当然ですが、都市部は合格率も高いようです。
専門学校や教室の多い都市部に合格者が集中してしまう傾向があるためです。
しかし、その点では現在は通信講座を利用するなどの対策もありますので、その差は縮まる傾向になってくると思います。

合格ライン

ケアマネージャーの試験では試験終了後に合格基準点が発表されます。
介護支援分野、保険医療福祉サービス分野の区分ごとに、正答率70%を基準とし、問題の難易度で補正すると発表されてます。
固定された合格基準ではないのでその年度の試験の難易度にあまり左右されないとも言えます。

資格勉強においては満点を目指すのではなく、合格点を目指すというのがセオリーです。
合格基準点をしっかりと把握しておくのは基本です。

第27回(令和6年)合格ライン

分野 問題数 合格点
介護支援分野 25問 18点
保健医療福祉サービス分野 35問 25点

ケアマネ試験の難易度

ケアマネ試験の合格率は10〜20%となっており、他の介護系試験よりも難しいと言われています。
ケアマネ試験の難易度が高い理由は、以下3つのことが考えられます。

  • ◯ 解答方式が五肢複択方式
  • ◯ 試験時間が確保しづらい
  • ◯ 受験資格が厳格化された

では、それぞれについて詳しく解説していきます。

解答方式が五肢複択方式

ケアマネージャー試験の解答方式は五肢複択方式です。
例えば、2つの正解が必要な問題で1つだけ正解を選んでしまった場合、部分点は得られません。
このため、全ての選択肢を正確に判断する力が必要であり、一部の知識が不十分な場合、点数を失うリスクが非常に高くなります。
五肢択一方式で、5つの選択肢から1つの正解を選べば良い介護福祉士試験と比較しても、解答方式による難易度の高さが伺えます。

試験時間が確保しづらい

ケアマネージャ試験受験者の多くは日中フルタイムで業務に従事しているため、帰宅後や休日に学習時間を確保しなければなりません。
しかし、介護や医療の仕事は体力的にも負担が大きく、長時間の業務後に勉強するのは簡単ではありません。
受験資格としても実務経験5年以上であるということもあり、職場において重要なポストで日々の業務に追われている方も少なくありません。
特に、介護職はシフト勤務が多いため、規則的に学習時間を確保するのが難しく、日々の疲労も勉強の妨げになります。
このように勉強する時間がなかなか取りづらいことが、ケアマネージャー試験の合格率が低い理由の一つになっています。

受験資格が厳格化された

サービスの質を高めるため、2018年にケアマネージャーの受験資格が厳格化されました。
2017年以前においては、初任者研修修了者は実務経験5年以上、無資格の方でも実務経験10年以上あれば受験することができたのですが、今はできません。
2018年以降、国家資格所有者もしくは相談援助業務についていて、実務経験が5年を超えている方でないと受験することができなくなりました。
現在は試験自体だけでなく、受験ハードルも上がっているのです。

ケアマネ試験合格に必要なこと

ケアマネ試験は、行き当たりばったりで合格できる試験ではありません。
合格するためには、計画的な学習と効率的な学習が必要で、以下3つのポイントが重要になります。

  • ◯ スケジュールを立てる
  • ◯ 問題集と過去問を解きまくる
  • ◯ 勉強内容に濃淡をつける

では、それぞれについて詳しく解説していきます。

スケジュールを立てる

試験合格には計画的な学習が不可欠です。
まずは、試験日と必要な勉強時間を把握する必要があります。
ケアマネ試験は毎年10月に実施されます。
合格に必要な勉強時間としては合計100〜200時間が必要です。
例えば、7月から勉強を始める場合は、試験日まで3ヶ月強(約100日)ですから、勉強時間200時間が必要という前提であれば、毎日2時間勉強する必要があります。
このように10月の試験日から逆算して勉強スケジュールを作成しなければ、気づいたときには「もう間に合わない!」ということになってしまいます。

問題集と過去問を解きまくる

問題集は1冊に絞って、何回も復習することが重要です。
何冊も手を付けると、中途半端に終わってしまうので、1冊を極めましょう。
また、過去問を解くことも非常に重要です。
過去問を解くことで、出題される問題の傾向や形式を把握できます。
特に、どの分野からどのような問題がよく出るかを分析することが重要です。
近年では、時事問題や新しい制度改正の内容を問われる問題が出題されています。
解いた後は必ず解説を読み、間違えた問題に関しては教科書に戻って復習するようにしてください。
また、正解の理由だけでなく、不正解の選択肢がなぜ不正解のかを自分の言葉で説明できるようにしましょう。
これができ始めて、その問題が完全に理解できたと言えます。
直近5年分のケアマネ試験は東京都福祉局が無料掲載していますので、一度確認してみましょう。

勉強内容に濃淡をつける

社会人で勉強時間も多く確保はできないという方がほとんどだと思います。
合格ライン(正答率70%)をめがけて必要最低限の勉強のみで合格するためにも、毎年出る頻出単元を中心に勉強すべきです。
また、問題集を2,3周した段階から苦手分野に特化して勉強しましょう。

これから勉強を始める方へ

このサイトを見ていただいてる方はケアマネのの資格に興味がある方かと思います。
ただ何気にケアマネ資格に興味がある方、なんでもいいから資格を取ってスキルアップしたいと思ってる方、すでにケアマネを目指して講座に選びに迷ってる方などさまざまかとは思います。

皆さん実感してるとは思いますが、何の資格の勉強においても一番たいへんなのは、勉強のスタートを切る事です。
「いつかケアマネの資格が取りたいな」と言っていたのではいつまでたっても資格は取れません。
皆さんも「いつかは~したいな」と何気なく思っていて実現した事がありますか?
皆さんの周りで「いつかは~したいな」と言ってる人がそれを実現した人がいますか?
「いつかは~したいな」は「永遠にしない」と同意語です。
逆に言うとそれほど最初の一歩は難しいものです。

ではどうしたらいいのでしょうか?

答えは簡単です。心に決めて実際に動けばいいのです。
独学の方なら「今日~書店にテキストを買いに行く」、通学・通信の方なら「今日、講座の申し込みをする」など「いつどうする」か決めて実行しましょう。

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ご自身に最適な講座を選び、来年のケアマネ試験合格に向けて頑張っていきましょう!