ケアマネージャーの仕事内容はさまざま

ケアマネージャーは正式名称を介護支援専門員(かいごしえんせんもんいん)と言います。居宅介護支援事業所や地域の支援センターなどの施設(介護老人福祉施設等)に所属します。独立型のケアマネという形もありますが、その場合も指定機関認定を受け事業所として登録します。

実際の仕事は、介護保険で支援、介護が必要な人がどのような介護が必要か計画を作成したり、介護サービス事業者との連絡、調整等を取りまとめる職業です。その計画をケアプランと呼び、介護を受ける方やその家族と面談してプランを作ります。介護サービス適応した後も、その介護サービスや個別プランが適切かどうかのチェック、再計画なども行います。

介護のイラスト

もともとは私たち国民が納めている税金である介護保険料ですのでその使い道を計画する仕事は大きな責任感が求められます。ケアマネージャーは介護を必要とする人と、福祉・医療・保健のサービスとを結ぶ「架け橋」となる重要な役割を担っています。

ケアマネジャー? ケアマネージャー?

ウィキペディアによると文字で書く時は『ケアマネジャー』と記載するが、声に出して読む際は『けあまねーじゃー』(「マネ」と「ジャー」の間は伸ばして読む)とすることが定められている

とありますがネット上や一般のに売られてる書籍でもケアマネージャー表記になってるものがけっこう有ります。一般の方は表記としてもこのケアマネージャーの方がわかりやすいと思いこのサイトもケアマネージャー資格取得ナビにしました。国家資格と思われがちですが、正しくは都道府県知事から資格が与えられる公的資格に属します。

ケアマネージャーの活躍場所

  • こんな場所で活躍できます!
  • 市町村
  • ●地域包括支援センター
  • ●保健福祉センター
  • ●保健センター など
  • 指定居宅介護支援事業者
  • ●訪問介護ステーション
  • ●社会福祉協議会  など
  • 介護保険施設
  • ●介護老人福祉施設
  • ●介護老人保健施設
  • ●介護療養型医療施設
  • その他
  • ●一般病院、診療所
  • ●ホームヘルパー派遣会社
  • ●福祉用具販売・レンタル会社
  • ●有料老人ホーム
  • ●移送サービス会社 など

現在、介護を必要としている人は500万人以上います。それだけ介護保険制度を利用するために必要なケアマネージャーも需要があります。

介護分野に参入する企業も多く、有能なケアマネージャーには大きな期待が寄せられています。2004年の法改正により、グループホームや有料老人ホーム(特定施設)にも計画作成担当者として、ケアマネージャーの配置が義務化され、活躍の場が広がりました。右の表はケアマネージャーが活躍する主な場所です。働く場所の選択肢が広がったため、パートタイムやフルタイムなど、勤務形態も選べるようになりました。

ケアマネージャーの仕事場を大きく別けると居宅介護支援事業所居住系サービスの施設や事業所の二つに別けられます。居宅介護支援事業所は居宅でのサービス利用を支援するもので、 居住系サービスの施設や事業所は施設入所などの支援をするものです。

家族のイラスト

所属によって業務内容は多少異なりますが、介護報酬というお金に関わるサービスの種類や量の判断を利用者と共にする仕事ですので公正中立とが求められるという事は共通です。また、これからはじめて介護を必要とされる方に接する場合も多いわけですから不安や戸惑いを持つ利用者の立場に立ってケアプランを作成するという事も重要になります。

あるケアマネージャーの実際の一日

AM9:00

出社:所属してる事業所に出社します。場合によっては直接役所やお客様の自宅に直行の場合も。独立型のケアマネージャーの場合自宅が仕事場という方も。

 
AM9:30

会議:社員同士の連携を保つためにもお互いの仕事の確認をします。外出中に担当者がいない場合でもデスクが対応できるようにするなど連絡事項の確認が中心です。前日何か問題があった場合にも情報を共有します。

 
AM10:00

お客様の自宅へ:電話であらかじめ約束していたお客様の自宅に訪問します。通常月1回の定期的な訪問です。計画通りに介護サービスが受けられているか、介護施設はどうかなどはもちろん、お客様の体調、時には別の問題の相談までします。介護を受ける方の気持ちを重視してケアプランが最適か面談で確かめます。

 
PM12:00

休憩:忙しい時は時間がずれる場合もあります。

 
PM1:00

区役所:お客様の代理で書類を提出したり、相談など役所には頻繁に行きます。

 
PM2:00

デイサービスへ:お客様の利用状況を視察したり、連絡調整などを実際に訪問しておこないます。

 
PM4:00

病院:お客様の入退院の連携など病院に行くことも多い。

 
PM6:00

事務所:プラン見直しやアポイントの電話、提供表と呼ばれる仕事の発注表などの作成などデスクワーク、パソコンに向かっての作業も多い。

 

外出が多い日でしたが、1日中デスクワークの日などもあります。またお客様、役所、病院、介護事業所など他の機関との連携した仕事ですので必ずしも自分だけの都合ではスケジュールは組めません。仕事が夜遅くまでなる事もあります。

ケアマネージャーは転職、再就職に有利?

居宅介護支援業者などには一定人数のケアマネージャーを置くことが義務付けられていますが、2006年の介護保険法改正から一人のケアマネージャーが担当できる人数が減り、ケアマネージャーの資格は社会的ニーズが高まっています。取得すれば就職・転職や結婚、出産後の再就職も有利になります。仕事の幅が大きく広がり、キャリアアップにつながります。