ケアマネージャー用語集【か行】

介護給付

介護保険から支払われる給付。要介護度1から5と認定された要介護者に対してサービス利用した分の9割が支給されます。要支援者には予防給付が支給されます。

介護休業給付

介護保険の被保険者が家族を介護するために、仕事を休んだ場合に支払われる給付のことです。雇用保険法により定められていますが、なかなか実際には利用が広まっていないのが現状です。

介護サービス事業者

訪問介護・通所介護などの居宅サービス事業者、福祉施設を運営する事業者のことです。事業者は都道府県などから指定を受ける必要があります。事業者には民間・社会福祉法人などがあります。

介護支援専門員

俗にいうケアマネジャーのことです。 介護保険制度の中では、象徴的な存在とともに制度維持のために重要な存在です。役割は、様々ありますが、簡単に説明すると利用者のニーズを居宅サービスなどのサービスを使用しながらニーズをみたしていくなどのサービスの調整役の役割があります。

介護支援相談

介護に関する専門的な知識や技術を持ち、介護サービスの内容などの相談を受ける事業のことです。 地域包括支援センターなどで受け付けています。

介護タクシー

訪問介護員などの資格をもつ運転手がリフト付きなどの車両を運転し、介護者の乗降を介助するサービスです。 移動費用は実費が必要になります。タクシー会社などの事業者は訪問介護事業者の指定を受ける必要があります。また最近では、有償運送といって 訪問介護事業所が条件指定を受けていれば白ナンバー・普通免許でタクシー送迎できるようになる制度もあります。

介護認定審査会

介護支援専門員がヒヤリングした内容をもとに要介護・要支援・自立を決める最初の判定(一次判定)の結果をもとに、二次判定として審査・判定を行う機関のことです。市(区)町村ごとに設置されています。

介護福祉士

介護福祉士法にもとづく国家資格で、専門の知識と技術をもって業務にあたっています。受験には指定された学校を卒業するか、実務経験3年が必要です。現場では、食事の世話、入浴、排泄などの介護や指導・支援を行っています。

介護扶助

生活保護を受けている低所得者が介護サービスを利用した場合に、支給される公的扶助のことです。

介護報酬

指定を受けた介護保険施設やサービス事業者が、利用者に介護サービスを行なった対価として介護報酬の9割を受け取る報酬のことです。介護報酬を受けるためには、事業者指定に始まり給付に関する届け出が必要です。

介護保険

2000年に定められた強制加入保険。介護が必要な高齢者に、介護サービスを円滑に行なうために設けられています。介護被保険者には、40歳~65歳までの第1号被保険者。65歳以上の第2号被保険者とがあります。

介護保険施設

介護保険で指定を受けた、介護老人福祉施設、介護老人保健施設、介護療養型医療施設の3種類があります。都道府県知事の指定や許可が必要です。介護保険施設では、入所するのが難しく百人以上の待機者をもつ施設もあります。

介護保険者

介護保険を運営する市(区)町村のこと。要介護申請の受付、認定・保険証の交付や、事業者への介護報酬の支払いなどを行います。被保険者の住所がある市 (区)町村が原則的に保険者になりますが、違う保険者地域の施設に入所した場合でも住所がある市町村が保険者になります。

介護保険制度

急速な高齢社会を迎える日本の高齢者が安心して暮らすために、公的な介護サービスを提供する社会保険制度でドイツの介護保険制度をモデルに創設されました。

介護保険被保険者

被保険者には、65歳以上の高齢者(第1号)と、40歳以上の医療保険加入者(第2号)の2種類があります。住民登録のある市(区)町村から要介護認定を受ければ、介護保険が適用され給付を受けることができます。被保険者は、介護保険料を、年金や給料などからも徴収されます。

介護保険料

介護保険の被保険者が納める保険料のことです。介護サービスを行うための財源となります。 被保険者は、介護保険料を、年金や給料などからも徴収されます。

介護予防

高齢者が介護を受ける状況にならないように予防をすること。介護保険法では介護予防事業が定められています。この事業は、要介護になる高齢者を減少させることで、介護保険財政の負担軽減の狙いもあります。

介護療養型医療施設

リハビリなどで長期の療養が必要なときに入所する施設です。医師の管理のもと機能訓練のほか、介護サービスや看護が受けられます。療養型には、介護保険適用の病床と医療保険適用の病床があります。国の方針的で将来的には療養病床を減少させることが決定しています。

介護老人福祉施設

一般では特別養護老人ホームのことを指します。 在宅で介護が難しい人が入所し、日常生活の世話や介護を受けられる施設です。この介護老人福祉施設は全国的に不足状態で待機者が何百人と出ているのがあたり前となっています。

癬(かいせん)

ビゼンダニ(疥癬虫)が皮膚に寄生して起こる伝染性の皮膚病です。発症すると赤いブツブツができ、夜中に激しいかゆみに襲われます。直接皮膚につくほか、布団や下着からの間接感染によって伝染します。重症化するとノルウェー疥癬になります。

階段昇降機

足腰が弱った人など、階段の昇り降りが困難な人のための移動機器です。階段の壁に設置したレールの上をいす型の機器が移動します。いすに腰かけたまま昇り降りできます。この昇降機を設置するには、ある程度の広さや、階段や壁に強度が必要ですので専門家のアドバイスが必要です。

ガイドヘルパー

知的障害者や重度の視覚障害者、重度脳性マヒの人が外出する際にサポートするヘルパー(訪問介護員)です。

片マヒ

事故や、脳卒中などの脳疾患によって後遺症が残り、一方の手足の運動機能や感覚がマヒすることをいいます。 左マヒは、右の大脳が障害を受けた場合に発症し、症状として注意障害などがあります。 右マヒは、左の大脳が障害を受けた場合で、失語症などが発症します リハビリである程度回復する可能性もあり、事後なるべく早くリハビリを開始することが重要になっています。

簡易浴槽

訪問入浴サービスなどでも使用されているエアポンプでふくらませるビニール製や、折りたたみ式ポータブルタイプの浴槽のことです。持ち運びに便利で、ベッドの近くで簡単に浴槽の形にし、寝たままの姿勢で入浴させることができます。

カンファレンス

ケアマネジャーが行なうものの中に、サービス提供者会議といったものがあり、医師やケアマネージャー、サービス事業者などの援助者が集まる会議のことをいいます。この会議には要介護本人や家族が参加します。この会議では要介護者本人の状態の変化や問題点を検討します。

管理栄養士

給食のメニュー作成から栄養指導を行える高度な知識と技術をもった専門職です。介護保険制度の中には、栄養に関する加算も多く重要な位置づけの資格の一つです。一定の経験を積んだ栄養士が、国家試験に合格して得られる資格です。

回想法

主に、認知症の進行防止や精神安定を図るための心理療法のひとつです。過去の経験を思い出し、自分を見つめ直す機会をつくります。それによって情緒が安定し意欲の向上を図ります。

寛解

病気の症状がある程度まで改善された状態をいいます。がんでは治癒ではなく「寛解」を使います。また、統合失調症では病状が停止し消滅したように見える状態を指します。

患側

片麻痺の障害がある側の半身をいいます。逆は、健側を呼ばれます。

緩和ケア

ホスピスなどで、末期がんなどの患者の苦痛を取り除き、患者と家族のQOLを高めることを目的とした治療方法のことです。 主に、痛み・精神的苦痛を取り除きます。

キーパーソン

介護支援専門員がご利用者の意思決定の確認や緊急時の連絡をとったり、要介護者のサポート方針などを決める重要人物のことです。家族や親族の中で介護の中心的な役割を果たす人のことをいいます。

きざみ食

高齢者や病気で噛む力や飲み込む力が弱った人のために用意されます。 細かく刻み食べやすくした食事のことです。

機能回復訓練

高齢者などのADL機能の維持回復を目指して行う訓練です。主にPT・OTなどが医者のアドバイスを元に 日常生活動作訓練や、運動療法、物理療法、機能的作業療法を行ないます。

QOL

Quality of life (生活や人生の質) 生活の質を向上させるために、介護保険も施設サービスから在宅サービス中心に。サービス提供者主体から利用者主体へと変わってきています。日常の生活動作を意味するADL重視から、QOLを重視する考え方に移り変わっています。

居宅介護サービス計画費

介護保険のサービスを利用するためのケアプラン作成を介護支援専門員(ケアマネジャー)に依頼した時に支払われる費用のことです。介護保険制度から全額支払われるので、利用者の負担はありません  又、ケアプランは自分で作成することも可能です。

居宅介護サービス費

訪問介護やデイサービスなどの指定居宅サービス事業者からサービスを受けたときに介護保険から支給される費用です。利用者負担1割を除いて9割が支給されます。

居宅介護(支援)サービス費支給限度基準額

居宅介護(支援)サービス費の支給に際して定められている限度額です。一定期間に受けた居宅サービスの保険給付総額が、居宅介護(支援)サービス費支給限度基準額の9割を超えてはならないとされています。 限度基準額はサービス区分ごとに定められています。

居宅介護支援事業

在宅のケアマネジャーが働く場所のひとつとなっています。在宅の要介護者・要支援者、家族とサービス内容を相談のうえ、介護サービス計画(ケアプラン)を作成し、在宅サービス事業者との連絡調整などを行なう事業所のことです。

居宅介護住宅改修費

手すりの取り付けなど、在宅で生活しやすいように住宅を改修した場合、介護保険から助成される費用のことです。

居宅介護福祉用具購入費

浴槽や便座など、レンタルに向かない福祉用具を購入した場合、介護保険から助成される費用のことです。

居宅サービス

訪問介護、訪問入浴介護、訪問看護、訪問リハビリテーション、通所介護、通所リハビリテーション、短期通所生活保護、短期通所療養介護、居宅療養管理指導、特定施設入居者生活介護、福祉用具貸与、居宅介護支援など。介護保険の在宅サービスのひとつを指します。

居宅サービス計画

デイサービスや施設介護の中などのサービス中に歌やゲーム、手芸、園芸など、心身の状態を安定させ、元気づけるために行なわれる活動のことです。デイサービス(通所介護サービス)などではアクティビティ加算もあります。

居宅サービス事業者

通所介護・訪問介護など、在宅サービスを行なう事業者のことです。居宅サービス事業者になるには指定を受ける必要があります。

居宅支援サービス費

指定居宅サービス事業者からサービスを受けた際に、在宅の要支援者に支給される費用のことです。利用者負担1割を除いた9割が支給されます。

居宅療養管理指導

通院できない利用者の家庭を医師などが訪問し、健康管理や専門の指導を行なうサービスです。 管理栄養士の栄養指導や、歯科衛生士の口腔指導などもあります。

気管挿管

鼻や口からチューブを挿入し、呼吸困難な患者の気道を確保することです。

基礎年金

国民年金制度に基づき定められた年金給付のことです。老齢基礎年金、障害基礎年金、遺族基礎年金の3種類があります。

救護施設

身体上または精神上著しい障害があるために日常生活を営むのが困難な要保護者が入所し、生活扶助を受けるための施設で、設置主体は、都道府県、市町村、地方独立行政法人、社会福祉法人および日本赤十字社に限られている。入所者の多くは、単一の障害を対象とする他法の施設に入所  することがなじまない、複合した障害を持つ者や精神障害の寛解者である。 また、救護施設は保護施設通所事業の対象施設であり、保護施設退所者に通所させて、指導訓練等を行う。生活保護法の規定にもとづき設置される保護施設の一種。

給付管理業務

居宅介護支援事業者や地域包括支援センターが、サービス利用実績の確認や、給付管理票、介護給付費明細の作成・提出などを行う管理業務のことです。 この業務を行なわないと、介護報酬をもらうことはできません。

グループホーム

5~18名程度の認知症の高齢者がグループで暮らす住宅のことです。認知症対応型老人共同支援事業として介護保険給付の対象になっています。

ケアハウス

老人福祉法にもとづく軽費老人ホームの一種で、60歳以上の者、または夫婦のどちらかが60歳以上のものであって、身体機能の低下または高齢等のために独立して生活するには不安でもあるものが、自立した生活を維持できるように、構造や整備の面で工夫された施設。居室は個室化されており、車いすでの移動も可能であるなど、プライバシーや生活を尊重した構造ともなっている。各種相談、食事、入浴サービスのはかに、利用者が日常生活上の援助や介護を必要とする状態になった場合には、ホームヘルパーの派遣など外部の在宅サービスを受けることになっている。また、介護保険法では軽費老人ホームの居室は居宅とみなされ、入所者が要介護者等に該当すれば訪問介護等の居宅サービスが受けられる。特定施設入所者生活介護の対象となる特定施設とされており、人員、設備および運営に関する基準を満たすことにより指定居宅サービス事業者の指定を受けることができる。

ケアプラン

在宅要介護者の自立生活を援助するには、心身の状況や環境などを総合的に評価し、生活全般の課題やニーズをつかんだ上で、問題点の解決や軽減したり、ニーズを充足していくために適切なサービスを選択して組み合わせていく必要がある。一般には、このような様々なサービスの組み合わせを計画表としたものをケアプラン(居宅サービス計画)という。また、施設においても、個々の利用者の状況や希望にあわせたサービスを計画する必要がある。その計画を施設サービス計画という。介護保険制度においては介護サービス計画として重要な位置を与えられている。なお、ケアプランは、一定期間の計画であり、利用者の生活 ニーズ等に変化がある場合には、新たな援助目標を設定し、ケアプランを作成することになる。

ケアマネジメント

複雑なニーズを持ち、ケアを必要とする人に対して、必要な時間だけ、必要な諸サービスを、いつでも受けられるように支援する一連の活動であり、システムである。 高齢者介護では、専門家が高齢者や家族の相談に応じ、そのニーズを適切に把握したうえでさまざまなサービス提供機関と調整を行い、 高齢者に適切なサービスを総合的・継続的に提供する活動。 利用者と社会資源の結びつけや、関係機関・施設との連携において、この手法が取り入れられている。なお、介護保険においては、ケアマネジメントは介護支援サービスと呼ばれている。

ケアマネジャー

代表的な業務は、介護サービス計画(ケアプラン)の作成と市町村の委託を受けて行う要介護認定の面接調査があげられる。介護支援専門員になるには、都道府県知事またはその指定した者が行う介護支援専門員実務研修受講試験に合格後、実務研修を終了し、その修了証の交付を受けなければならない。要介護・要支援者からの相談に応じたり要介護・要支援者がその心身の状況等に応じて適切なサービスを利用できるよう市町村、居宅サービス事業者、介護保険施設等と連絡調整等を行う者であって、要介護者等が自立した日常生活を営むのに必要な援助に関する専門知識と技術を有する者。しかし、介護保険法上、サービス計画作成機関や介護保険施設の指定を受けるために配置することになっている職員であり、国家資格ではない。

ケアワーカー

国家資格として介護福祉士があるが、単に家事援助や身体介護の技術をもつだけでなく、援助対象者の心身両面にわたる把握や家族・地域を含む環境面の把握およびその援助技術、そして高い職業倫理等が求められる。介護を業とする専門職のこと。1987年(昭和62)に法整備により新しく誕生した社会福祉の国家資格。社会福祉士及び介護福祉士法の規定に基づいた資格である。社会福祉士がソーシャルワーカーという英語名でも呼ばれるように、介護福祉士についてもケアワーカーという呼び方をする場合もある。

経管栄養

口から飲食物を摂れない人や、食物の通過障害のある人、意識障害などの場合に用いられます。鼻腔(びこう)から胃や小腸にチューブを入れ、液状の栄養物を直接送りこみます

軽費老人ホーム

老人福祉法にもとづく入所施設の一つ。低額な料金で家庭環境、住宅事情のために居宅生活が困難な高齢者が利用する施設である。措置施設ではなく、本人とホーム経営者との契約によって利用する施設で、必要な経費(生活費および事務費)を支払って入所することとされている。A型とB型そしてケアハウスの3種類があり、A型の利用者は、原則として60歳以上の者で基本利用料の2倍相当程度以下の収入である者で、給食、保健、入浴等のサービスの提供があるのに対して、B型の利用者は、原則として60歳以上の者で、自炊を原則としている。ケアハウスは、高齢者が車いすになっても自立した生活が送れるように配慮した施設である。

言語聴覚士

厚生労働省の免許を受けた国家資格。近年の人口の高齢化、疾病構造の変化に伴い、脳卒中などによる言語機能障害や、先天的難聴等の聴覚障害を有する者等に対するリハビリテーションの必要性が高まった現状を踏まえ法定化された。従来は、言語療法士、言語治療士、言語訓練士、臨床言語士などと呼ばれていた。取得するには、言語聴覚士法に定められた国家試験に合格し厚生労働大臣の免許を受けた者で、音声機能、言語機能または聴覚に障害のある者の機能の維持向上を図るため、言語訓練その他の訓練、これに必要な検査および助言、指導その他の援助を行うことを業とする者であること。

見当識障害

外出先から帰宅できなくなるなど、認知症の高齢者などによく見られる症状です。自分の状況がよくわかっていない状態をいいます。失見当識とも呼びます。

現物給付

現金ではなく現物で社会保険の給付を行なうことです。 居宅介護(支援)サービス計画費、施設介護サービス費、福祉用具などを現物給付する場合があります。

ケアカンファレンス

ケアマネジャー(介護支援専門員)が作成したケアプランの原案をもとに、サービス提供者が集まって協議する会議のことです。 参加者は、ドクター・サービス提供責任者・家族・本人などが参加します。サービス利用者に適切な介護を進めるために行われます。

ケースワーク

個別援助技術ともいいます。 サービス利用者の要望を聞いて状態を把握し、周りの環境の調整や相談援助など、適切な福祉サービスを提供する援助技術のことです。

健側

片マヒの患者の右半身、左半身のうち、障害がない側をいいます。

権利擁護

介護保険法の施行により、高齢者福祉サービスが措置から契約へと移行することになり、高齢者の権利養護の必要性が高まってきた。 その具体的な施策として民法が一部改正され、成年後見制度が導入されるとともに、厚生省のおいても平成11年度に地域福祉権利擁護事業を予算化し、 社会福祉協議会による高齢者の権利擁護事業が始まっている。社会福祉の分野では、自己の権利や援助のニーズを表明することの困難な障害者等に代わって、 援助者が代理としてその権利やニーズ獲得を行うことをいう。ソーシャルワーカーによる社会福祉援助技術の一つとされる

広域連合

広域的な要望に応えるために、複数の地方公共団体が共同で事務処理を行なう特別地方公共団体です。 介護保険においては、隣接する市区町村が財政面で基盤を確立し、サービス面を充実させるため、ひとつの保険者となる場合があります。

後期高齢者

資格取得日は75歳の誕生日当日。(法律上の記述は年齢計算ニ関スル法律(明治三十五年法律第五十号)での「各種法令における年齢の考え方」の時刻基準を採用している。) したがって1日生まれの人は当月から保険料が課されることになる。閏年2月29日生まれは3月1日が資格取得日となる。障害認定での資格取得日は、保険者である広域連合が 障害認定した日となる。

口腔ケア

歯ブラシによるブラッシングや、うがい、ふき取りなどで口の中を清潔に保つことです。 虫歯や歯周病の予防、口の中の疾患予防や自浄作用の向上、細菌感染の予防、正常な味覚を保つなどの効果があります。

誤嚥(ごえん)

高カロリー輸液 、嚥下に関する神経・筋の障害、意識状態が低下している場合等に起きやすい。また、入れ歯等の異物を呑み込んで詰まることもこう呼ぶ。 どちらも窒息の危険があるので、食物または異物を取り除くのが先決である。誤飲ともいう。食物や水、唾液などが、食道ではなく気管の方に入ってしまうこと。 誤嚥と肺炎 ・・・ 食べ物や唾液に含まれている細菌が気管から肺に入ると肺炎(誤嚥性肺炎)を起こす。誤嚥が起こるのは食事のときだけとはかぎらなく、 胃液が食道を逆流して気管に入ったり、睡眠中に唾液を誤嚥したりすることもある。食事中の誤嚥はむせるので気がつくが、眠っている間は 気づかない。 嚥性肺炎の多くは睡眠時の誤嚥によるといわれている。」

構音障害

脳卒中が原因となり、正しく発声できない状態をいいます。言葉は正しく選べるものの、ろれつが回らず、言いたいことが相手に伝わらなくなります

高カロリー輸液

中心静脈に直接、点滴で注入して栄養素と水分を補給するための薬剤です。ブドウ糖、ビタミン、アミノ酸などが主な成分です。手術の後などで口から栄養が摂取できない場合や、経管栄養が困難な場合に用いられます。

膠原病(こうげんびょう)

全身の血管や皮膚、筋肉、関節などに炎症が見られる病気の総称で、原因不明の発熱や湿疹、関節の痛みなどの症状が共通してみられます。女性に多く見られる病気で、比較的若い女性の不明熱(原因不明の発熱)として発見されることが多いです。SLEやリウマチなど数種類の病気が含まれています

高次脳機能障害

その症状は多岐にわたり、記憶障害、注意障害、遂行機能障害、社会的行動障害などの認知障害等で脳の損傷部位によって特徴が出る。損傷が軽度の場合には核磁気共鳴画像法(MRI)でも確認できない場合がありポジトロン断層法(PET)という特別な機械でなければ正確な診断は出来ないと思われる。その障害は外からでも分かりにくく自覚症状も薄いため隠れた障害と言われている。よく、ひと言で「高次脳」と略されるため、脳内にそのような部位があるのか、と勘違いされことがあるが、わかりやすく言うと「高次の脳機能の障害」である。

拘縮(こうしゅく)

皮膚や筋肉などの軟らかい組織が硬くなり、関節の動きが制限されてしまうことです。曲げにくくなる「伸展拘縮」と、伸ばしにくくなる「屈曲拘縮」があります

向精神薬

精神機能や行動に作用する薬物の総称です。中枢神経系に作用して効き目を発揮します。

公的扶助

公的扶助制度は、資産や収入が最低生活水準に満たない場合に、その水準までの不足分を必要に応じて補うものであり、対象者の生活困窮に 陥った原因を問わず、最低生活水準を下回るという現状だけに着目して無差別平等に必要に応じた給付を行うものである。国家扶助、国民扶助、社会扶助と表現されることもある。わが国の公的扶助の柱は、生活保護 制度である。保険料等の負担を要件とせず、国または地方公共団体が すべて公費により、現実に生活困窮の状態にある者に対し、その者の資 力と所得を調査したうえで、その必要に応じて行う公的救済をいう。

骨粗しょう症

骨質の組成は正常であるが、骨量が減少した状態で、骨の変形や骨折をおこしやすい。高齢者、特に閉経後の女性に好発する。カルシウム代謝の変化、女性ホルモンの分泌低下などが因子として考えられている。食物からのカルシウム摂取と運動の併用は、予防としても大切になる。オステオポローシス、骨多孔症ともいう。治療には卵胞ホルモン、ビタミンD、骨からのカルシウム放出を抑制するカルシトニン等の薬物療法がある。また、骨粗鬆症は、骨形成速度よりも骨吸収速度が高いことにより、骨に小さな穴が多発する症状。背中が曲がることに現れる骨の変形、骨性の痛み、さらには骨折の原因となる。骨折は一般に強い外力が加わった場合に起こるが、骨粗鬆症においては、日常生活程度の負荷によって骨折を引き起こす。骨折による痛みや障害はもちろんのこと、大腿骨や股関節の骨折はいわゆる高齢者の寝たきりにつながりる。骨粗鬆症は、中年以降に見られ、患者の8割は女性である。わが国においては1000万人、アメリカでは3000 万人に症状が現れていると考えられる。